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教員スタッフ詳細

大学院教員(超域文化科学専攻文化人類学コース)





総合文化研究科・教養学部スタッフ


岩本 通弥 IWAMOTO, Michiya
都市化に伴う民俗文化と近代家族の変容過程に関する研究。研究地域は日本・韓国。
◇主たる研究テーマは、現代民俗学の観点から、親子心中を中心とした子殺し・親殺しなど、家族内殺人の問題を、日韓の比較をふまえて検討している。日本において親子心中は、第一次世界大戦後の1920年代から激増していくが(それ以前は捨て子や子殺しあるいは親の自殺のみが常態)、これを都市化・近代化に伴って生起した現象と捉え、民俗文化や「家」族の変容過程として歴史的に把捉するとともに、社会‐文化的な拘束性の交錯する問題として追究している。
◇またこれと並行して、1920年代以降の都市化によって、「普通の人びと」の生活や意識・観念が、どのように変化し、「当たり前」として定着化していったのかという「日常史」の問題にも関心を持っている。
◇基本的にはこれらと視点は同じであるが、近代日本および戦後日本の文化政策を、政治的フォークロリズム(≒表層的伝統化)と文化ナショナリズムの観点から、批判的に検討するとともに、それらと共軛関係にあった民俗学理論の学史的検討も行なっている。
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福島 真人 FUKUSHIMA, Masato
科学・技術への人類学的アプローチ(STS: Social studies of science and technology), 現代的制度(実験室、病院、組織)の社会人類学、認知と学習の理論、比較宗教学。
◇科学・技術を社会人類学的に研究する、いわゆるscience studies, あるいは科学技術人類学が近年の中心的テーマ。科学的イノヴェーションは社会全体に広範な影響を及ぼしているが、 それを様々な文脈で分析する
◇近年は精神医療や、救命救急センター等の調査をしている。より広い文化的な文脈では、 こうした組織にかかわる、認知や学習のメカニズムにも関心がある。その他、東南アジアを中心とした宗教と政治には もともと関心があり、先端科学と伝統的宗教体系の固有の共振関係を研究するのが、研究プログラムの重要な側面である。   
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箭内 匡 YANAI, Tadashi
yanai
イメージ経験としての社会文化的実践の研究。映像を中心とした、文化人類学のメディア論的実践。人類学と哲学(ドゥルーズ、フーコー、スピノザ等)。スペイン、南アメリカ。
◇ 文化人類学の今日的な諸テーマを、映画・映像などのイメージ的表現の実践や、哲学における議論と交叉させながら、文化人類学の「原論」のようなものを構想している(これを「イメージの人類学」と呼んでいる)。これは、フィールドの現実を映像で捉え、映像を編集して表現し、見る人に直接的に影響を与えるというような具体的な研究実践の方法とも連動するものである。
◇授業ではここ数年間、「イメージの人類学」という概念装置を軸として、メディア論、ミシェル・フーコーの哲学と人類学の関係、フィールドワーク論、南米先住民社会の人類学、経済の人類学、芸術/人類学、フレデリック・ワイズマンの人類学的研究、レヴィ=ストロース再考、映像の人類学、場所の人類学などをテーマに取り上げてきた。大学院生の指導に関しては、地域やテーマ・方法にはこだわらないが、イメージ的・身体的経験としての生の次元を重視するという視点は共有したいと思っている。
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田辺 明生 TANABE, Akio
tanabe
撮影:Tomas Svab
「人間とは何か」という人類学の問いについて、歴史人類学、生存基盤論、比較存在論などの枠組からアプローチしてきた。主たるフィールドはインド。
◇ これまでの研究における問題意識や視角はおおむね以下の三つにまとめられる。これらは、人間について、歴史論、地域(風土)論、存在論という観点から考える試みであった。
1)日常性の歴史哲学としての歴史人類学。人間の日常生活は歴史に支えられた習慣として継続性を保ちつつ、また歴史的な変化を遂げていく。これは人間の生命・生活を歴史性の観点から理解する試みであり、持続と変化についての理論的検討を含む。
2)主体と環境の相互作用にかかる生存基盤論。人と人そして人とものの地域(風土)的関係性について、それらを構成する技術・制度・価値に着目しながら、自然生態・社会文化・政治経済の総合的な観点から考察する。主体論、関係論、環境論についての理論的検討を含む。
3)精神の比較存在論。生命における主体性と歴史性を根源的に考察するにあたっては、自己と環境の水平的な〈あいだ〉に加えて、自己と自己の根拠との垂直的な〈あいだ〉を考える必要がある。これら二種類の〈あいだ〉によって自己の精神はかたちづくられる。このような人間精神のありかたについて比較と連鎖の観点から検討する。
◇大学院生の指導においては、本人の問題意識や関心を尊重しつつ、自主性に期待し、学術的に考察を進めるための方法や枠組をつくるサポートをしたい。地域やトピックは限定しないが、指導できることは自ら限られる。  [Website]   [Researchmap]    [氏名一覧に戻る]


渡邉 日日 WATANABE, Hibi
知識・経済・集団範疇・言語に関する社会人類学的研究、文化・社会概念及び市民社会に関する理論的研究。研究地域は旧ソ連・東欧(特にロシア連邦ブリヤート共和国)。
◇広く言えば、知識(学校教育や学術の社会との関係)・経済(農村経済・マイナーエコノミー・新自由主義。調整機構としての政治にも関係します)集団範疇(クラン、エスニシティ、ナショナリティ、シティズンシップ)・言語(多言語状況での自己呈示や言説、メディア)に関する社会人類学的研究、(市民)社会概念に関する理論的研究をしています。対象地域は旧社会主義圏(特にロシア連邦ブリヤート共和国)で、1990年代からフィールドワークを断続的に行っています(近年の調査テーマは,地方政治や社会運動,学校教育)。
◇また、民族誌と革命思想との関係を含め、シベリア諸民族のロシア革命前の歴史についても関心を寄せながらも、文化・社会人類学の学説史・思想史的研究の重要性を意識しています。
◇最近は,言語コミュニケーションとパース記号論への関心から,特に航空事故を例にして組織事故とリスク対応についても調べています。観察と探求をめぐる理論的考察の一環です。
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関谷 雄一 SEKIYA, Yuichi
開発人類学、アフリカ社会研究から始まった発展途上国の農村・社会開発研究が専門。社会システム工学にも関心を持っており、「人間の安全保障」の議論にもその知見を援用したい。
◇西アフリカを対象とした文化および社会の動態的様相をとらえる研究を続ける一方、東・南アフリカ方面にもフィールド範囲を広げて、次世代の農村開発実践を取り入れている現場調査を実施している。
◇また、社会開発のための戦略的コミュニケーション等の手法に注目した分析研究も実施し、戦略的コミュニケーションのさまざまな社会問題への応用の可能性を探りたい。BOPビジネス商品のマーケティング戦略等への同手法の応用に関心を寄せている。
◇「人間の安全保障」の枠組みの中で、問題を抱える人間集団や社会の生存とライフスキル、社会の共同と自立をめぐる諸課題に見出すことのできる普遍性と特殊性、定性的データと定量的データをバランスよく議論できる相対的な視座を養う研究を試みたい。
◇さらに、東日本大震災による原発事故で困難な状況におかれている福島県について、アクションリサーチを開始しており、今後同県の創造的復興開発の在り方について、学生と共に考察してゆきたい。 
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津田 浩司 TSUDA, Koji
東南アジア・東アジアの文化人類学。とりわけ民族・エスニシティや宗教にまつわる現象に関心を持っている。専門は現代東南アジア島嶼部(主にインドネシア)の華人社会に関する民族誌。
◇政治・社会体制の転換に伴い、人々がどのように「民族性」を経験し、意識し、主張するかを、ローカルな場からミクロに観察し続けている。ある対象をいかに切り取り、調査し、それを民族誌記述につなげるかといった問題についても、考察を進めている。
◇近年は、国家等が課す諸制度やグローバルな流動の中で、人々の信仰様態がいかに変容・持続するか、またその過程で「宗教」や「文化」の領域がいかに再編されるか、といった問題に取り組んでいる。
また、研究上の問題設定の仕方と、それを明らかにする方法論としてのフィールドワークの関係一般についても、実践的な問いとして関心を持っている。
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宮地 隆廣 MIYACHI, Takahiro
miyachi
ラテンアメリカ諸国の政治と開発に関する研究。
◇主な研究関心はいわゆる「周縁化された人々」の政治参加にある。とりわけ、彼らのエージェンシーに焦点を当て、政治アクターとの相互行為や権威ある言説の即興的な利用、そして自身の経験の解釈を通じて、集合的利益や要求がいかに構築されてきたかを解明してきた。対象としてきた集団には農村部コミュニティ、労働組合、先住民組織が含まれる。
◇最近では、これまでの成果を政策決定や国家建設、民主主義の質といった政府の領域につなげ、社会運動の政治的帰結に関する研究を中心に行っている。
また、日本やその他アジア諸国におけるラテンアメリカ研究の発展にも関心を寄せている。ラテンアメリカに関心を持ったアジアの人々の長い軌跡をたどることで、なぜ我々は遠く離れた人のことを研究するのかについて、より深い理解が得られるのではないかと期待している。

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宮内由美子 MIYAUCHI, Yumiko
外国人留学生に対するアドバイジングに関する実践的研究。


東洋文化研究所スタッフ


名和 克郎 NAWA, Katsuo
社会・文化人類学、とりわけ集団範疇・儀礼・言語使用に関する人類学的研究、ネパール・ヒマラヤ民族誌。
◇極西部ネパール高地に位置するビャンス及び周辺地域におけるフィールドワークの成果を主たる基盤として、社会範疇(主に「民族」、「カースト」といった用語で論じられてきたもの)の構成、儀礼の変容過程とそれに対する慣習的行為や語られる規範の関係、多言語使用、翻訳、言語イデオロギーといった言語使用に関する問題系、等について、民族誌的、理論的な研究を行ってきた。抽象度を上げれば、主たる関心は規範と行為の関係性を巡る問題にある。
◇近年取り組んでいる具体的な課題としては以下のものがある。
  • ビャンス及び周辺地域の生業と生産の変容に関する歴史的再構成、
  • 主に1990年以降における、ネパール国家及び国内の様々なアクターによる、「グローバル」に流通する諸概念(例えば「人権」「民主主義」)の翻訳と受容の過程及びそうした概念の使用による影響、
  • 1996年以降マオイスト運動及びそれに関わる様々な動きがもたらしたネパール村落社会への影響
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藏本 龍介 KURAMOTO, Ryosuke
kuramoto
制度宗教の人類学的研究。主な対象は上座仏教。主なフィールドはミャンマー(ビルマ)。
◇関心①:宗教組織の経営。ある宗教が掲げる理想がいかに高邁なものであったとしても、信徒がその理想の実現に向けて生きるためには、教義を学び、実践することを可能にするような具体的な「仕組み」が必要である。この「仕組み」を考える上で、経済的な問題は避けて通れない。つまりヒト・モノ・カネ・情報といった資源を、どのように獲得・所有・使用するかという問題である。このような関心のもとで、これまで現代ミャンマーの上座仏教僧を対象とした研究を行ってきた。近年は、ミャンマーでの研究を継続しつつ、「宗教組織の経営」という一般的な枠組みにおいて、この問題を追求している。
◇関心②:「制度宗教の人類学」の方法論的検討。確立した聖典/教義があるということが、制度宗教(キリスト教、イスラーム、仏教など)の重要な特徴であるが、同時にそれが制度宗教研究の難しさでもある。「聖典/教義」の社会的な振る舞いとはいかなるものか。そもそも「聖典/教義」なるものを、理論的にどのように捉えることができるのか。ミャンマー仏教の民族誌的研究を通して、この課題に取り組んでいる。
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大学院兼任担当スタッフ


森山 工 MORIYAMA, Takumi
moriyama
マダガスカル社会の人類学的研究,フランス植民地主義史。
◇主たる研究内容は、インド洋西南海域に位置するマダガスカルの文化・社会に関する民族誌学的研究。マダガスカルの特定地域における現地調査にもとづいて、人々の生活実践のあり方を具体的に考察している。とくに、墓と、遺体・死者・祖先をめぐる観念と行為、およびその通時的な変化に焦点を当てている。
◇マダガスカルに関する人類学的研究を、近現代の歴史的な文脈に位置づけて把握すべく、歴史人類学的な展開のあり方を模索しており、とりわけフランス植民地主義史とのかかわりで考察を続けている。また、そうした歴史的経緯におけるフランス文化(フランス語文化)とマダガスカル文化(マダガスカル語文化)との包摂と対抗の相互関係に関心をいだいている。
◇より理論的な志向性をともなった研究動向として、「文化的自画像」や「文化の資源化」をめぐる考察があり、方法論的な志向性をともなった研究動向として、フィールドワークという〈方法〉をめぐる考察をおこなっている。
◇所属: 総合文化研究科地域文化研究専攻    [Web page]   [Researchmap]   [氏名一覧に戻る]


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